炎症や腫瘍などにより、頸部のリンパ節が腫脹します。
炎症性はウイルスや細菌が原因で腫脹することが多いです。まれに結核性にリンパ節が腫脹することがあります。全身性の疾患(膠原病など)により腫脹する場合もあります。
腫瘍性腫脹を疑う場合は悪性腫瘍の可能性を想定し検査・経過観察する必要性があります。
炎症性腫脹を第一に考える場合、採血結果などの検査所見をもとに抗生物質や、抗炎症薬、鎮痛剤で治療をします。通常1~2週間で改善しますが、まれに亜急性壊死性リンパ節炎(菊池病)という疾患に罹患した場合は、改善まで1か月以上かかることもあります。
リンパ節以外の全身症状を呈する場合、膠原病などを考慮した観察が必要です。しかしながら当院でできる範囲を超えているため、疑わしくば高度医療機関へご紹介させていただきます。
腫瘍性に腫脹したリンパ節も同様に、検査など診断に必要な設備が当院には備わっていない為、疑わしくば高度医療機関へご紹介となります。
耳下腺、顎下腺、舌下腺といった唾液腺に起こる炎症性疾患です。
おたふくのような有名なウイルス性炎症性疾患から、繊維素性唾液管炎のようなアレルギー性に腫脹する疾患など、腫脹する原因は多彩です。
お困りの方はご相談ください。
それらの個所に腫れや痛み、出血、各所機能障害などの症状が数週間以上持続している場合は、一度当院で確認させていただきますので、遠慮なく御相談ください。
診察で癌を疑った場合は、適切な医療機関へご紹介させていただきます。